なぜ「クリニカ」と「エビス」のフロスが両方売れるのか——フロス選びの最適解を考える

オーラルケア

「フロスなんてどれも同じでしょ?」

そう思っていた時期が、私たちバイヤーにもありました。ところが販売データを見ると、フロスカテゴリではクリニカとエビスの2ブランドが、どちらも安定して売れ続けているという面白い現象が起きています。

同じ「フロス」なのに、なぜ2ブランドが共存できるのか。そこには、フロス選びのヒントが隠れていました。

事実:クリニカもエビスも、ロール型・Y字型ともに売れている

まず、データから見えている事実を整理します。

私たちが取り扱うフロス関連商品の中で、特によく売れている4商品があります。

  • クリニカ アドバンテージ なめらかスリムフロス(ロール型・40m)
  • クリニカ デンタルフロス Y字タイプ
  • エビス デイリー超薄スムーズフロス(ロール型)
  • エビス デイリー超薄Y型スムーズフロス

注目すべきは、クリニカもエビスも「ロール型」と「Y字型」をそれぞれ出していて、どちらも売れていること。つまり、ブランドの知名度だけで選ばれているのではなく、それぞれに「選ばれる理由」があるということです。

ちなみに、他ブランドのフロスも取り扱っていますが、この4商品はリピート購入が多い傾向があります。

バイヤーの考察:「するっと入る」を、違うアプローチで実現している

フロス選びで一番大事なのは、歯間にスムーズに入るかどうかです。ここでつまずくと、痛い・面倒・もういいや、となって続きません。

クリニカとエビスは、この「するっと感」を違う方向から解決しています。

クリニカ:「なめらかさ」で入れる

クリニカ アドバンテージ なめらかスリムフロスの特徴は、糸の表面がコーティングされていて、滑りが良いこと。歯間に引っかかりにくく、スルッと通ります。

糸に適度なハリがあるので、指に巻いたときに扱いやすいのもポイント。「糸がヘナヘナして歯間に入れにくい」というフロスあるあるが起きにくい設計です。

Y字タイプも同様に、糸のなめらかさが際立ちます。

エビス:「薄さ」で入れる

一方、エビス デイリー超薄スムーズフロスは、テープそのものを極限まで薄くすることで解決しています。「超薄」という名前の通り、歯間がきつい方でも物理的に入りやすい。

(エビスフロスの記事で詳しく書いていますが、エビスのこの「薄さ」へのこだわりは、フロス初心者にとって本当にありがたい特徴です。)

つまり、「入口」が違う

  • 歯間が普通〜やや広めの方 → クリニカの「なめらかさ」が気持ちいい
  • 歯間がきつい・詰まっている方 → エビスの「超薄」のほうが入れやすい

これが、2ブランドが食い合わずに共存している理由だと考えています。どちらが優れているという話ではなく、自分の歯間に合うほうを選ぶのが正解です。

ロール型とY字型、どっちがいい?

ブランド選びと同じくらい多い質問が、「ロール型(糸巻きタイプ)とY字型、どっちを買えばいいの?」というもの。

結論から言うと、続けられるほうが正解です。

ロール型(糸巻き) Y字型
手軽さ 指に巻く手間がある 片手でさっと使える
コスパ 1回あたりの費用が安い ロール型より割高
清掃力 歯に沿わせる角度を調整しやすい 奥歯に届きやすい
おすすめの人 慣れている人・コスパ重視の人 初心者・続かなかった人

バイヤーとして正直に言うと、清掃力だけならロール型のほうがやや上です。指で糸の角度を自在に変えられるので、歯のカーブに沿って汚れを掻き出しやすい。

ただし、使わないフロスは清掃力ゼロです。「ロール型は面倒で3日で辞めた」という方は、Y字型にしたほうが結果的にケアの質は上がります。

2ブランドを使い分けるコツ

フロスの基本的な使い方(夜だけ・前歯から練習・ゆっくり入れる等)はエビスフロスの記事で詳しく紹介しています。ここでは、クリニカとエビスを比較するからこそ言える使い分けのポイントに絞ります。

1. 歯間の「きつさ」で使い分ける

前歯と奥歯で歯間の広さが違う方は、部位ごとにブランドを変えるのもひとつの手です。歯間がきつい奥歯にはエビスの超薄、比較的すき間のある前歯にはクリニカのなめらかタイプ、という使い分けをしている方もいます。

2. ロール型を「片方で挫折した人」はもう一方を試す

「フロスは苦手」と感じている方の中には、たまたま自分の歯間に合わないブランドから始めてしまったケースが少なくありません。クリニカで引っかかった方はエビスの薄さを、エビスで物足りなかった方はクリニカのハリのある糸を試してみてください。

3. Y字型は「奥歯専用」として追加するのもアリ

ロール型をメインで使っている方でも、奥歯だけはY字型のほうが楽に届きます。コストを抑えたいなら「ロール型で全体+Y字型で奥歯の仕上げ」という組み合わせが効率的です。

正直に言うと、こんなデメリットも

  • クリニカのロール型は、歯間がきつい方だと引っかかることがある。 なめらかとはいえ、エビスの超薄に比べると糸に厚みがある
  • エビスの超薄は、逆に歯間が広い方だと清掃感が物足りない場合がある。 薄すぎて汚れをしっかり絡め取る感触が弱いと感じる方も
  • Y字型は使い捨て。 環境面やコスパを気にする方はロール型のほうが合う
  • どちらのブランドも万能ではない。 歯の状態は人それぞれなので、「合わないな」と思ったらもう一方を試してみるのが近道

まとめ

クリニカとエビスのフロスが両方売れ続けている理由は、「するっと入る」を違う技術で実現しているから。クリニカは糸のなめらかさ、エビスは薄さ。どちらが上ということではなく、自分の歯間に合うほうが正解です。

フロス選びに迷ったら、まずこの2ブランドのどちらかを試してみてください。ロール型かY字型かは、「続けられそうなほう」で選ぶのが一番確実です。


この記事で紹介したクリニカ・エビスのフロスは、Yahoo!ショッピング楽天市場「生活のエッセンス」でもお取り扱いしています。

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